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歯が動く仕組み

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歯列矯正の歯の動かし方の種類

矯正治療で可能な歯の動かし方は、ひとつではありません。

歯を寄せて、隙間を詰めるという横移動のイメージを浮かべることが多いかと思います。確かにこの動かし方が多いのですが、以下のような様々な動かし方が可能です。

実際の矯正治療では、これらの動かし方を複雑に組み合わせて、歯を動かします。

そのために、歯の重心点や、力のモーメントや、作用反作用など物理学で出てくるようなことを頭の中でフル回転させながら歯に力を掛けています。

水平移動させる(歯体移動)

歯と歯の隙間をなくすために、歯を水平方向に移動させます。矯正治療で最も良くある動きです。

回転させる(捻転)

歯の長軸(歯の先と歯根を結んだ軸)に沿って歯を回転させます。ねじれて生えている歯の向きを正します。

引っ張り出す(挺出)

歯を上方向へ引っ張り出します。歯茎から歯を出す方向です。

引っ込める(圧下)

上に飛び出している歯を下方向に引っ込めます。歯茎に歯を埋め込む方向です。

起こす(傾斜移動)

歯根はあまり動かずに、歯冠(歯の頭)が動きます。抜けた歯を放置して隣の歯が倒れている場合などに有効です。

歯根を移動させる(トルキング)

歯冠はあまり動かさずに、 歯根を主に動かします。

歯列矯正の痛みについて

歯列矯正の代表的な痛みには次の様なものがあります。

  • 歯が動く痛み
  • ものを噛む痛み
  • 装置があたる痛み

歯が動くときの痛み

矯正装置をつけた直後は、痛みと言うよりも引っ張られている感覚があります。その後、平均6.4時間で痛みを感じると言われます。 痛みのピークは35.7時間後、つまり翌日の夕食時が最も痛い時間といえます。 その後痛みは少しずつやわらぎ、長くても1週間でなくなります。 矯正はそのメカニズム上、移動に痛みがともないます。一般には歯の移動時は95%の確率で痛みが発生すると言われます。

食事のときの痛み

歯の動く痛みと同じように装置をつけた当日の食事から痛みを感じる方がいます。これも歯の動くときの痛みと同様に矯正を行っている間、特に装置の調整後数日はつきあっていく痛みの一つです。噛むことで痛みを感じるので固いものや噛みきることが必用な食べものは避ける必要があります。

歯装置があたるときの痛み

歯列矯正では歯を動かすためにワイヤーとブラケットという装置を使います。小さく角が丸められたものですが金属の装置を歯につけるのですから自然と口の中や舌にあたります。そのため装置のあたるところが刺激により口内炎になることがあり痛みをともないます。

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