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矯正歯科治療の通院頻度は?

正しい噛み合わせで、色々なものを美味しく食べられるということは、口腔内や身体の健康に直結しています。そして、美しい歯並びは笑顔に自信を持つことが出来、コミュニケーションも積極的に取りやすくなったり、あるいは人前に出ることが怖くなくなったりと、さまざまなメリットがあります。しかし、矯正歯科治療は長い治療期間を要し、さらに通院が必要となります。

これから歯列矯正を考えている方にとって通院頻度はどのくらいのペースなのか、気になってる方も多いのではないでしょうか?お仕事の時間に合わせた通院ができるかどうか、またお子さまや学生の方であれば、学校を休まずに通院できるのか等も気になるポイントかと思います。

今回は矯正歯科治療の通院頻度についてご説明していきたいと思います。

通院頻度はどのくらい?

ひとくちに通院頻度と言っても、患者さまの症状や、装着している矯正装置の種類、または成人か否かという点でも通院頻度は変わってきます。

一般的に歯を動かしている治療期間中は、矯正装置の調節を行うため、平均で1カ月に1回程度、通院していただきます。この一般的というのは、成人された方が行う歯列矯正で、矯正装置はマルチブラケット装置や裏側矯正(舌側矯正)と呼ばれるワイヤーを歯の表面や裏側に装着して行う矯正治療法のことです。

また、インビザライン矯正であれば、1ヶ月〜1ヶ月半に1回程度と若干ではありますが通院頻度は少なくなります。

お子さまの矯正治療の場合は、使用する装置、症状にもよりますが、1期治療(乳歯と永久歯が生えている時期)ではだいたい1カ月〜2カ月に一度の通院が一般的でしょう。1期治療の目的がある程度達成されたら、次は経過観察に移ります。この期間は3~6ヶ月に1回の通院が目安になるでしょう。

また、歯を動かし終わっても、歯は骨の中でまだ安定せず、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こるため、治療後もしばらくの間は、数カ月に一度の頻度で通院して、噛み合わせを歯科医院で管理してもらう必要があります。

矯正歯科治療の期間はどのくらいかかる?

矯正治療を始めようと歯科医院を訪れても、治療がすぐに開始する訳ではありません。その理由は、治療を開始するまでに、いくつもの段階を踏む必要があるためです。

まず、初診相談の後、診断のために患者さまの資料を揃えるところから始まります。その資料をもとに分析を行い、診断と治療計画の立案が行われ、患者さんと話し合い、治療を開始する時期を決めていきます。矯正治療の期間は長期にわたり通院も必要となりますので、受験、就職、留学、結婚などの大切な予定は早めに申し出ておいて、可能であれば治療計画のときに伝えておくとスムーズです。

年齢や症状によって治療期間は異なりますが、矯正治療はアゴの位置や大きさをコントロールしたり、顎の骨の中にある歯を動かしたりするため、ある程度の年月を要します。近年では治療技術や材料の進歩により治療期間は短縮されてきてはいますが、成人の場合で、1~3年程度はかかるのが一般的でしょう。お子さまの治療であれば、永久歯治療で、平均2~2.5年、早期治療(乳歯列や混合歯列の6-10歳位の時期)では、第一期に1~1.5年、第二期に1.5~2年くらいの期間が一般的です。

骨格に問題のある反対咬合という症状の場合は、お子さまの矯正治療の中でも、最も時間を要するケ-スといえます。それは、早期治療の時期に前歯を治しても、思春期の時期に入ってから、 下顎が伸びてくることがよくあるからです。

また、治療後には後戻りを起こさないように、移動した歯をその位置に安定させる「保定期間」も必要となってきます。 また、お子さまにおける受け口や出っ歯など、上と下の顎の位置や大きさに問題があってアゴの成長をコントロールする場合には、治療期間は数年に及ぶこともあります。その場合、成長がほぼ終わってから最後の仕上げをするため、初診から完了までの定期観察期間など、 治療以外のすべての管理を含めれば、10年以上通院することも珍しいことではありません。

矯正歯科治療はいつ始めたらいい?

矯正治療の開始時期を迷われてる方も多いのではないでしょうか。

矯正治療というのは、本人と、そのご家族の方のやる気や理解が必要になってきます。それだけでなく、骨格の問題や口腔習癖の有無、年齢、性別、歯と歯周組織および全身の健康状態や気道の状態などによって異なります。そのため一概に「早ければ早いほど良い」「永久歯になってからで良い」と 一言で片付けることは難しいでしょう。

6〜10歳位の頃の乳歯列や混合歯列の時期に始める治療を「早期治療」と言います。これは、お子さまの成長を利用して骨格のズレを治療したり、歯列を拡大したり、部分矯正を行うのに適しています。早期治療は、お子さま本人の苦痛も少なく済み、装置への慣れも早いため好ましい反応を得やすいです。また、早く治療を開始することで、歯を抜かずに治療ができるケ-スが増えるなどのメリットがあります。

また、乳歯がすべて交換され永久歯がほぼ出そろった状態で治療を行う「永久歯治療」があります。永久歯治療のほとんどの場合が、 広範囲にわたって徹底した治療を行います。特に抜歯が必要な症状では、早くても12~13歳頃くらいが開始する適応年齢となります。小学校高学年頃に差し掛かるこの時期の治療だと、本人の協力が非常に重要となってきます。 さらに、中学生以上にもなると、矯正治療を受ける受けないの最終的な判断は、親御さまだけでなく、本人も含めて行うようになります。

また、大人になってからでも遅くはありません。日本でも、今や大人の矯正時代といわれるくらい、成人の矯正治療が浸透してきています。しかし、子供の頃と比較すると治療上の制約はやはり多くなりますが、価値観の定まった成人された方のほうが、ご自分の自由意志で治療を開始するため、熱心に治療に取り組むことができます。そのため治療の予定が途中で狂うことなく、計画通り順調に進められることが多いのです。

歯列矯正は治療期間が長く、通院が必要な治療です。しかし、美しい歯並びはご自身に自信を与え、日々の生活や気持ちを豊かにしてくれるでしょう。さらに一生涯毎日使う大事な歯は、想像以上に皆さまの健康と直結しています。矯正治療を検討されている方は、信頼のおける大分県の歯科医院に相談されてみてはいかがでしょうか。

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