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インプラント矯正(アンカースクリュー矯正)

インプラントとは

まず、インプラントという言葉をご存知でしょうか?

インプラントとは人工の材料や部品を体に入れることの総称を指します。歯科医院では、体になじみやすい材料で作られた歯根の一部あるいは全部を、歯を失ったあごの骨に埋め込み、それを土台にセラミックなどで作成した人工歯を取り付けたもので、一般的には人工歯根と呼び、正式には口腔インプラント、または歯科インプラントと言います。

インプラントの基本構造は三つのパーツからできています。顎骨の中に埋め込まれる部分であるインプラント体といわれる歯根部と、アバットメントといわれるインプラント体の上に取り付けられる支台部、そして歯の部分に相当する上部構造の人工歯から構成されています。

インプラント矯正とは?

インプラント矯正とは、失った歯の代わりに使うインプラントとは別のもので、矯正用に開発された小さいインプラントを顎の骨に埋め込み、これを固定源として歯を動かしていく矯正治療法です。

矯正用のインプラントは、歯を動かすためだけの目的で作られているので、歯を移動させる方向や移動量などに合わせて、さまざまな部位に埋め込めるように作られています。それにより、従来の矯正歯科治療では難しかった方向に歯を動かせるようになり、従来であれば抜歯が必要であった矯正治療でも、歯を抜かずに矯正治療ができるようになりました。

難しいケースの症例であっても確実に治療ができるようになり、抜歯をしないことで、歯列の連続性が絶たれないため、従来よりも仕上がりが綺麗になりました。また、顎の骨を切るなどの外科手術が必要な患者様の治療も可能となりました。

一度に歯を移動させることができるため、治療期間を短縮できることが多くなり、歯を抜かずに矯正治療が可能になったりしたことで患者様にとって負担が少なくなるというメリットがインプラント矯正にはあります。矯正用のインプラントも生体親和性に優れたチタンの材質からできているため、アレルギー反応が心配な方でも安心してお使いいただけます。

しかし感染すると膿んだり、腫れてしまう可能性があります。腫れがひどくなった場合はインプラントが不安定になってしまうため、場合によっては固定しなおす必要があります。インプラントの埋め込みは、骨がしっかり出来上がる16歳以上が適しています。インプラントと聞くと痛みについて不安になられる方が多いですが、抜歯をするときと同じように局所麻酔を行なうので痛みはありません。恐怖心の強い方やご希望される方には静脈内鎮静法を行なうことがあります。もちろん入院などの必要はなく、施術時間は麻酔からお帰りになるまでおよそ30分程度で、本数が多い場合に関しては1時間程度で終了します。施術後の痛みは、個人差はもちろんありますが薬を飲んでいただければ、腫れや痛みはほとんどありません。

日常生活にもほとんど問題なく、最初は違和感を感じても、すぐに慣れる方が多いようです。ただし埋め込んだ部分が不衛生だと、感染により歯肉に炎症を引き起こすことがあるので、日頃から衛生管理に気をつけていただく必要があります。食事も普通にできますが、インプラントに直接当たるような食べ方は避けていただいてます。インプラントの種類によっては、繊維質の物が引っ掛かりやすいなどの不自由を感じることがあるかもしれません。矯正インプラントを埋め込んでいる期間は、症例によって異なりますが、一般的には他の矯正装置をつけている期間の半分~2/3ほどが多いと思われます。

また矯正治療が終わった後の治療跡について不安を抱かれる方もいらっしゃいますが矯正用のインプラントは必要がなくなり次第外し、穴があいた骨や歯肉は元の状態に戻るので心配いりません。治療跡が残ることもありません。

ガミースマイルの矯正治療について

ガミースマイルとは、笑った時に上の歯茎が見えすぎてしまい、歯ぐき部分が大きく露出される口元のことをいいます。芸能人の方にもガミースマイルの方は多く、必ずしも直さなければいけない、といったものではありませんし、チャームポイントとして捉えることもできます。骨格や歯並びが原因となっている場合には見た目の問題以外にもかみ合わせなどの問題を引き起こしていることもあります。従来であればガミースマイルは、美容整形や審美歯科での治療を行うことが多かったのですが、矯正インプラントによる治療法によって根本的な治療が可能になりました。

まず、骨や歯が原因となるケースは、上顎の骨が縦に長い場合や、上顎の骨や歯が下顎と比べて前に出ている出っ歯(上顎前突)の場合であるとガミースマイルを引き起こしやすくなります。唇に対して上顎の歯茎のアーチ部分が相対的に長くなってしまうので、歯茎部分が唇に収まりきらずに出てしまいます。

次に唇に問題があるケースが挙げられます。上唇を持ち上げる筋肉が発達しすぎている場合や、上唇自体が縦に短い場合などがあります。その他にも歯茎が発達しすぎてしまい、歯に覆いかぶさっているケースなどがあります。

ガミースマイルになる原因にはいくつかありますが、多くの場合、骨格や歯が原因となっていることが多くみられます。その他にも上唇自体に問題がある場合であったり、歯茎自体に問題があるケースなども稀にみられます。手軽な対症療法も現在では多くありますが、根本的治療のためにはガミースマイルに対して多方面から理解しているドクターの診断が非常に重要となります。

上記で述べたように、ガミースマイルの方は見た目の他に、噛み合わせやその他の問題を抱えている場合もあります。一度信頼のおける大分の歯科医院に相談されてみてはいかがでしょうか。

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