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インビザライン矯正のメリットとデメリット

矯正治療を検討するときに、装置の目立ちやすさなども治療法を選ぶポイントとなることが多く、職業柄、目立つ装置は付けられなかったり、出来れば装置の目立ちは軽減したいと考える方は多いでしょう。インビザライン矯正は、装置が非常に目立ちにくく人気の高い矯正治療法で、「装置が目立たない」「矯正していることがバレない」などメリットも多い反面、デメリットも勿論存在します。今回はインビザラインのメリットとデメリットについてご紹介します。

Contents

インビザライン矯正とは

インビザラインは、1999年に米国アライン・テクノロジー社が提供を開始し、複数種類があるマウスピース矯正の中で最も世界的に普及している矯正治療です。インビザラインは新しい素材の導入や治療に関する研究などが常に行われるなど進化を続けおり、日本では2006年から導入され、世界100カ国以上700万人以上の治療実績を誇る最新のマウスピース矯正と言われています。

インビザラインの特徴の一つとして、クリンチェックというものがあります。クリンチェックとは数百万という症例データを解析したアライン社独自の3次元治療計画ソフトウェアの事で、治療を開始する前に矯正中の歯の動きを予め確認し、最終的な歯並びまでを3D画像でシミュレーションすることができます。治療が始まる前に、最終的な歯並びを確認できることは、モチベーションアップも期待でき、治療意欲を高めると言えるでしょう。

インビザラインはブラケットやワイヤーを使用せず、一人一人に合わせたオーダーメイドのマウスピースを作成します。マウスピースは薄く透明なプラスチックで作られているため、非常に目立ちにくく、芸能人やアナウンサー、キャビンアテンダントなどの職業の方にも人気が高い治療法です。マウスピースは1日20時間以上の装着が必須となり、2週間毎に医師の指示のもと、新しいものに交換しながら少しずつ歯を移動させます。矯正装置が目立たないため審美的に優れているだけではなく、食事や歯磨きのときは装置を外すことができるので、衛生面でも優れていると言えるでしょう。

インビザラインのメリット・デメリット

【メリット】

・矯正治療中でも人に気づかれにくい

矯正装置であるマウスピースの素材が透明で薄いプラスチックで作られており、装着していてもほとんど見分けがつきません。矯正装置の目立ちが気になったり、職業柄目立つ装置をつけられない方にもオススメ出来る治療法です。

・好きな物を食べられる

装置が固定されるブラケット矯正の場合は、繊維質の野菜やお肉が食べにくかったり、装置の調整をした直後などで痛みが強い場合は硬いものが食べられないなど、食事の制限が出てきます。しかしインビザライン矯正はマウスピースを簡単に取り外すことが可能なため、普段通りの食事ができ、装置への色素沈着などの心配もありません。

・清潔に保てる

歯磨きの際はマウスピースを取り外して行えるので、ストレスなく今まで通りの歯磨きやお手入れができます。さらにマウスピースも洗浄が可能で、水に発泡性洗浄タブレットを入れ、約10分の毎日の洗浄でマウスピースを清潔に保つことができ、とても衛生的です。

・歯の動きをシミュレーション出来る

インビザライン矯正は「クリンチェック」という独自のソフトを使って、3D画像で歯の動きをシミュレーションします。治療開始から完了までの歯の動きを治療前に予め確認できる事でモチベーションアップに繋がるだけでなく、就職活動や成人式、結婚式など一大イベントの予定がある場合にも、歯並びがどのようになっているかを予め確認することができます。

・痛みが少ない

矯正治療は少なからず痛みを伴いますが、インビザライン矯正は従来のワイヤー矯正に比べ、痛みが少ないと言われています。インビザラインは1〜2週間毎にマウスピースを交換しながら治療を行い、1回のマウスピースで移動する歯の量を0.25ミリに抑えてあるため、歯に無駄な力がかからず、痛みも極力抑えることができます。

・お口のトラブルのリスクを低減

凸凹したワイヤーやブラケットを歯に固定する矯正とは異なり、口の中の粘膜に当たって「痛む」「口内炎ができる」などのトラブルを抑えることができます。インビザラインなら、口の中を切る鋭いブラケットを心配することなく、スポーツも楽しむことができます。

・装置で口腔内を傷付けない

従来のワイヤー矯正では矯正装置が、お口の中の粘膜を傷つけてしまったり、何かにぶつかった拍子でお口の中を怪我をしてしまうことが多くあり、装置によって口腔内を傷付けてしまうことがデメリットとされていました。しかしインビザライン矯正であればマウスピースが歯全体を覆うため、お口の粘膜を傷つける心配はありません。

・金属アレルギーの人でも装着可能

インビザラインは金属を使っていないため金属アレルギーをお持ちの方でも安心して治療を受けることができます。

・通院回数が少ない

従来のワイヤー矯正では一般的に3〜4週間に一度の通院が必要でしたが、インビザライン矯正は、全治療行程のマウスピースを最初に作成し、医師の指導のもとマウスピースを交換していく治療法なので、だいたい1.5〜3か月に一度の通院で治療が可能です。

忙しい方や、遠方からの通院される方でも通えない頻度ではないでしょう。

【デメリット】

・歯並びによっては対応が適さない症例もある

インビザラインは多くの症例に対応できるように研究が進んでいますが、顎に問題があったり歯を大きく動かす必要がある症例には向いていないと言われています。そのような場合には、他の治療法で行うか、もしくはインビザラインと他の矯正治療を組み合わせて行うこともあります。

中には「インビザラインでは抜歯矯正ができない」という誤った情報が流れていますが、インビザライン矯正の経験・知識が豊富なドクターであれば、抜歯が必要と判断した場合には、積極的に抜歯を取り入れたインビザライン矯正を行っています。

・歯科医院が限られる

インビザラインは新しい技術を使用した矯正治療法のためどこの歯科医院でも対応できる訳ではありません。インビザラインについてしっかり学んでいる歯科医師が診療を行っており、且つ、必要不可欠な設備が整っていることが条件として挙げられます。

・自己管理が非常に大切

取り外しが可能なマウスピースは便利で快適な反面、自分でマウスピースの装着時間を守ったりする自己管理が非常に重要となってきます。食事や歯磨きの際に取り外してそのまま装着し忘れたり、装着している時間がノルマよりも短いと、治療が思うように進行しなくなってしまうので自己管理の点においては矯正治療の鍵を握っていると言っても過言ではないでしょう。

まとめ

インビザラインは従来のワイヤー治療に比べてまだ歴史が浅く、どこの歯科医院でも治療が受けられる訳ではない現状に加え、インビザライン矯正が行える矯正歯科医の中にも経験値がどのくらいあるのかという点は、矯正医を選ぶ上で大きなポイントとなります。

インビザラインを検討する場合は、より多くの実績がある歯科医院に相談することを推奨します。

大分の症例数の多い歯科医院

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