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歯列矯正を大人になってから始めるメリットとデメリット

歯列矯正は子供の頃に行うものと先入観をお持ちの方も多いと思いますが、歯列矯正は大人になってからでも始めることができます。しかし歯列矯正は数年かかる治療で、仕事や日常生活に支障が出ないか、不安もあるかと思います。

大人になってから行う歯列矯正のメリットとデメリットについてご紹介します。

Contents

歯列矯正を行うメリットとデメリット

【メリット】

見た目が良くなる

大人になって歯列矯正を始める多くの方が、見た目のコンプレックスを解消したいという理由によるものです。子供の頃はあまり気にならなかった歯並びも、成人式や結婚式、就職活動などの場面で歯並びが気になり出し、人との会話や食事の際も気にしてしまう方が多くいます。

歯列矯正によって歯並びのコンプレックスが解消されると、精神的なストレスから解放され、自分の笑顔に自信がもてるようになり、さまざまな事に積極的に取り組むことができるようになるでしょう。これは私生活や仕事面においても、たくさんのメリットを生むことになると考えます。

虫歯や歯周病リスクが軽減する

歯列矯正によって歯並びがきれいになると、歯磨きがしやすくなり、磨き残しが少なくなると考えます。歯並びが悪いと、歯と歯の隙間にブラシが届きにくい事が多く、食べカス汚れも溜まりやすくなります。デンタルフロスなども併用し念入りにケアを行っていても、歯並びがきれいな人と比較すると、磨き残しが発生しやすく、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

発音が良くなる

歯並びが悪く、発音に影響を及ぼす事があります。歯と歯の隙間から空気が漏れたり、言葉を上手に発することができずに舌足らずな印象を与えてしまうケースもあります。歯並び整えることで発音が良くなれば、仕事の場面や私生活でも印象がさらに良くなるでしょう。

噛み合わせが良くなり消化が良くなる

歯並びが悪く噛み合わせに問題があると、食べ物をきちんと噛み砕けずに飲み込んでしまう可能性があります。よく噛まずに飲み込むと消化が悪くなり胃腸に負担がかかってしまいます。

歯列矯正を行う事で噛み合わせが良くなると、しっかり噛むことができ消化がスムーズになります。消化不良は便秘やニキビ、吹き出物の原因にもなるので、美容にもいい影響をもたらすことが期待できます。

肩凝りや首凝り、歪みの解消につながる

噛み合わせが悪いと、食べ物を噛むときの顎のバランスが乱れ、力が左右均等にかからなくなり体の歪みや姿勢のバランスを崩してしまいます。

体が歪むと血流が悪くなり、肩凝りや首凝りにつながったり、筋肉の緊張から頭痛などの症状があらわれるケースもあります。

口呼吸が改善

口呼吸になる原因の一つに歯並びの悪さが挙げられます。口呼吸をするとお口の中が乾燥してしまい、唾液の分泌が減ることから虫歯や口臭を引き起こしやすくなります。

また、口呼吸はウイルスや細菌が直接のどに入ってしまい、風邪やインフルエンザなどの感染症にもかかりやすくなってしまいます。歯列矯正を行うことで、口呼吸が改善すれば健康面にもいい影響を及ぼすと考えられます。

【デメリット】

治療期間が長引く可能性がある

子供の矯正治療は骨の成長を利用して顎の成長を促しながら歯列矯正を行うことが可能ですが、大人の矯正治療は骨格が出来上がっているので、子供の矯正治療よりも治療期間が長引く可能性があります。虫歯や歯肉炎などのお口のトラブルを抱えていることも少なくなく、慎重に治療を進めていく必要があります。

歯磨きがしにくい

これは大人の矯正治療に限らず、子供の矯正治療でも言えることですが、ブラケットとワイヤーを装着して行う矯正治療の場合、歯ブラシが矯正装置に当たってしまい歯磨きがしにくくなります。装置と歯の間に食べカスや汚れが詰まりブラシが届きにくくなると虫歯や歯周病につながるので、普段よりも特に丁寧な日々のケアが必要になるでしょう。

抜歯をする可能性もある

大人の矯正治療の場合、すでに骨格が完成されているので歯並びの状態によっては抜歯を伴う治療が必要なケースもあります。基本的に抜歯を行う歯は、抜いてもさほど支障がない歯を抜歯しますが、健康な歯を失うという点に関してはデメリットであると言えるでしょう。

費用が高額

これも大人の歯列矯正に限ったことではありませんが、歯列矯正は基本的に保険が適応されないため費用が高額になります。さらに大人は、子供の矯正治療よりも期間が長くなることが多く、その分通院費なども考慮すると子供の矯正治療よりも高額になってしまいます。

矯正治療はいくつまで受けられる?

力を加え歯が動く仕組みは同じであるため、歯ぐきや歯を支える歯槽骨などに問題がなければ、いくつであっても年齢に関係なく矯正歯科治療を受けることができます。

しかし50代以降になると、虫歯や歯周病などで既に歯を失っていたり、歯槽骨が減っているなど、歯の健康が損なわれているケースも少なくありません。

矯正治療で歯を移動させるには、歯ぐきや歯槽骨の健康が条件になりますので虫歯や歯周病などの病気があると、まずその治療を優先させることになります。そのため、矯正治療を開始する年齢が高くなればなるほど、細心の注意が必要となります。

大人の方でも歯列矯正を始める方は少なくありません。矯正装置の種類もいくつかあり、目立たない矯正治療もあり、職業柄、矯正装置を付けられない方でも治療が可能になりました。

金銭面など、さまざまなデメリットも存在しますが、歯並びが美しくなることで得られることも多いでしょう。コンプレックスが解消され笑顔に自信がもてるようになると、生き方や考え方も前向きになったり、人とのコミュニケーションも積極的に取れるようになったりと人生が変わる可能性も大いに秘めています。それだけでなく、歯磨きや日々のケアがしやすくなることから虫歯・歯周病予防につながったり、口臭予防にも繋がります。

矯正治療をご検討されている方は、大分県の歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。

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